DMMPには上り斜面の計測で実際の距離より長く、下り斜面では実際の距離より短く測る性質があります。

斜面上にあるカップまでボールを転がすのに必要な運動エネルギーを与えるテークバック量は、DMMPで計測した理論カップ位置までボールを転がすのに必要なテークバック量の何倍になるかをシミュレーションしてみました。

横軸の「カップまでの距離(m)」はグリーンの速さで異なりますが、ここでは傾向を知る目的で平均的なコースの速さを採用しています。
これを見ると、ミドル〜ロングの範囲ではそれぞれ倍率の差が小さくなって来ます。しかも目盛の間隔は狭くなり、1〜2割の増減は読み取り誤差の範囲に入って来ます。
従ってグリーン傾斜に対する増減率は概ね下表を目安にします。

ミドル以上の上り斜面は、傾斜が急な場合にのみ1割程度多く、その他は傾斜角に関係なく計測値通りのテークバック量でパッティングします。
一方、下り斜面では傾斜角が中レベルでは2割減、大レベルでは4割減にして仮想カップ位置を定め、計測値通りにパッティングします。しかし殆どのコースで、傾斜大のまま続くロングは稀で、一般にロングの傾斜変化を平均すると、2〜3割減が圧倒的に多い様です。
DMMPの使い方へ  |